厳しい受験戦争に巻き込まれることなく、のびのびと成長

春 SPRING

4月上旬に入学式が行われます。この時期になると、桜の花が学校全体を囲み、その美しさに春を感じることができます。新しい学年になって約1ヶ月後には授業参観があります。また、学年の終わりには、 約1ヶ月半の長い春休みが待っています。この長期休暇を利用して、海外留学に行く、部活に打ち込む、趣味を極めるなど、自分のやりたいことを実現することが可能です。春休み中に行われる卒業式では、5年生にとって5年間を共に過ごした仲間との最後の学校行事であり、とても感動する1日になります。

夏 SUMMER

高専では7月下旬から8月上旬にかけて期末試験があります。その後、約2か月間にわたる長い夏休みが待っています。この期間を使い、短期留学や県内外でのイベントに参加する生徒もいます。夏休みが明けると、すぐに校内体育大会が開催されます。毎年体育祭の最後には学科ごとに順位が発表され、盛り上がり最高潮に。クラス全員で同じユニフォームを身にまとい、団結して共に汗を流す思い出はかけがえのないものです。

秋  AUTUMN

秋には文化祭があります。文化祭は前夜祭と本祭で2日間行われ、学生がもっとも楽しみにしているイベントの1つです。特に前夜祭は学生の学生による学生のためのイベントで、学科対抗で出し物の順位を競ったり、委員会が毎年出し物を企画したりして、楽しん でもらっています。昨年度は学科対抗の出し物と、女装コンテストが行われ、レベルの高い出し物の仁義無き戦いと、男子たちの普段からは想像できないような女子顔負けの姿に会場が熱狂しました。本祭は毎年解放しており、地域の皆さんに楽しんでもらえるようなイベントにしようと学生にも力が入ります。部活の出店や、ダンス部やバンドのパフォーマンス、無線通信部のラジオなど楽しむ要素はたくさん! それぞれいろいろな楽しみ方があります。また、毎年呼ばれるゲストには注目です。

文化祭は学生の縦横の関係をより強くするものです。文化祭を経て、より学校生活が楽しく感じる学生がたくさんいます。来年皆さんとこの楽しい行事を作り上げられることを楽しみにしています。

冬 WINTER

高専での冬のイベントと言えば、終業式卒業研究発表会などが挙げられます。特に5年生の卒業研究発表会は大きなイベントです。この発表会は5年生が1年間かけて、一つのテーマについて研究してきたものを発表する場です。高専生活5年間の集大成とも言える 大切な行事でもあります。5年生時に配属される研究室の先生のご指導を受けながら、自らの研究テーマに沿った先行研究を調べたり、論文を書く経験が出来ます。一つの物事に関して長い時間をかけて自分なりの結論を導き出し、それを発表する機会はなかなか無いでしょう。

サプライズ SURPRISE

私たちのクラスはとにかくイベントが好きで、誕生日があればサプライズをして盛大に祝ったり、担任の先生が転勤になれば皆で協力して先生の卒業式を開いたりなど、様々なことを企画しては実行してきました。クラスの中には教室を飛び出してサプライズをやろうと団体を作り活動している学生もいます。売店のおばちゃんに感謝の気持ちを伝えるためにフラッシュモブを企画し、ありがとうサプライズと題して実行したり、文化祭にきたお客様の中で誕生日の人を見つけ、誕生日サプライズをするなど、これまで数々のサプライズを成功させてきました。このように高専にはユーモアが溢れ、行動力ある先輩たちがたくさんいます。そんな先輩たちとの生活はとても刺激的です。皆さんも一緒に高専でたくさんの刺激を受けながら学生生活をエンジョイしませんか?

異なる文化に触れることが出来たのも大きな収穫

  私は英語力を向上させたいという理由で、三週間オーストラリアのタウンズビルに短期留学しました。
  その期間中はTIESという学校に通い、日々の楽しい授業はもちろん、毎週土曜日に行われるバーベキューや遠足等のイベントにも参加しました。とても有意義な時間を過ごしたと思います。また、TIESには様々な国籍、幅広い年齢層の生徒が通学していたので、異なる文化に触れることが出来たのも大きな収穫です。
  ホームステイ先は、とても温かい家族でした。映画好きな家族だったため、何度かみんなで映画鑑賞をしました。また、私と同世代の娘さんが二人いて、一緒に買い物に行ったり、料理をしたり、ドライブをしたりと楽しく過ごさせてもらいました。親戚の誕生日パーティーに連れて行ってもらい、その規模に驚いたのもいい思い出です。
  ホームステイ先でも学校でも毎日の生活の中で伝えたいことが上手く伝えられず、苦戦することが度々ありました。しかし、英語でしか伝える手段がないという環境の中で英語力やコミュニケーション力を高めることが出来、とてもいい経験になったと思います。

堀川菜々

現地に実際に出向いて、話を聞くことでしか得られない学びがある

  私は3年生の夏休みに独立青少年機構主催の日独青少年リーダー交流事業に参加しました。
  この事業は、全国から集まった高校生から大学院生までの20名が「若者の社会参画」をテーマに、ドイツのベルリンとドレスデンに2週間滞在するものでした。強制収容所でのドイツ人とのディスカッションや、環境保護NGO団体訪問等を通し、ドイツ人の多様性を重んじる価値観や第二次世界大戦後の歴史認識等、非常に学ぶことが多い、充実した2週間でした。
  ホームステイもしてドイツ人家族と観光をしたことも良い思い出です!現地に実際に出向いて、話を聞くことでしか得られない学びがたくさんあると思います。
皆さんも是非海外へ行ってみてはいかがですか。

加井佑佳